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不機嫌な国王陛下と兄上様


 何がいけないのだろうか。

 そう、切り出したら幼馴染である彼女の兄にすごく嫌な顔をされた。


「それを心の底から純粋に言っているなら、俺はお前を殴ってしまいそうだ」

「情報を与えて答えに辿り着けるようにしているというのに、彼女の能力を過大評価していたのか」

「お前、愛情表現が歪み過ぎ。…お前あいつに幻滅したならあいつを家に返せ」

「彼女に幻滅はしていないし、返さない。それに、帰るか帰らないかは彼女の意思次第だ」

「何も俺はあいつが王宮で働く事に反対ではないんだ。ただお前のなぁ…」

「俺が嫌ならこの国を出ていけ」

「あのな、俺はお前のこと好きだぞ。じゃなかったら、今頃領土で父上とともに仕事してる」

「そうだな、お前と彼女の忠誠の厚さは分っているつもりだ」

「ならあいつの気持ちも察してやれ」

「俺が気づいていても、本人が気付かなければ意味がないだろう」

「その時は諦めろ」

「無責任な」

「当り前だ。妹の幸せの方が大事だ」

「そこまでいってのける、お前はすごいよ」
 

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