零れ話
ポッと浮かんだ話を無責任に投下。
綺麗な笑顔は怖いのです。
彼女がとても綺麗に笑った瞬間、これはヤバいと思った。
脳裏を過ったのは自分の上司とその妻の一件。
上司が奥さんを怒らせた時、奥さんはとてもきれいに笑ったそうだ。何も言わず、ただ静かに笑みを浮かべたらしい。
それに上司は安心してしまった。
奥さんは上司に対しての怒りを爆発させ、実家に帰ってしまった。ま、兄夫婦のところに逃げ込まれなかっただけ良かった、と後に上司は語ったが。
そんな奥さんと姉妹のように仲が良く、多大な影響を与えた彼女がそれはそれは綺麗に笑っている。
ここで俺が何もしなければ、きっと事態は自分にとって悪い方向に向かうだろう。
そんなのはごめんだ。
フル回転しつつも一向に俺の頭は良い考えを生み出してくれない。俺は冷や汗をかく。
笑顔を浮かべたまま、彼女はそれではと言ってどこかへ行こうとする。
まずいと思った俺は、何も考え付かないまま行動を起こした。
君が思っている以上に、俺にとって君が大事な存在なんだ。いい加減その事を認識してもらいたいのだが。
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