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国王の不可解な訪問の後、フィリネグレイアは長い間彼が出て行った扉の前で硬直していた。 「本当に、あの人は何がしたいのかしら」
触られた頬に自分の手を当て、先程の行為を思い出すようにゆっくりとなでた。無意識のうちにしたその動作に、フィリネグレイアは何やら胸にもやもやしたものが生まれたのを感じた。 不愉快なそれを封じ込めて、フィリネグレイアは今度こそ寝るため寝台に身を横たえた。