零れ話
ポッと浮かんだ話を無責任に投下。
予想・・・というか
フィリネグレイアが部屋に戻ると、室内にはミュレアしかいなかった。これは良い機会だと、フィリネグレイアは彼女に質問する。
「ミュレア、聞きたい事があるの」
酷く思いつめた表情をしたフィリネグレイアに、ミュレアはまた国王が何かしでかしたのかと思った。彼女の感情をここまで左右する人はそう多くない。
「何でしょうか」
何やら不吉なものを感じ、この後その対策をしに行こうと考えたところで、フィリネグレイアの爆弾が投下された。
「陛下には本当に恋人がいらっしゃるのかしら」
見事その爆弾の爆風によって意識が遠くに行きそうになったが、ミュレアは耐えた。
「なぜ、そのような事を?」
聞かれると思っていたが、どう説明したらいいものか、フィリネグレイアは悩む。
国王は大事な、それこそ失いたくない人がいると言っておきながら、何故先程の様な行動を自分に対して行うのか。自分は都合のいい隠れ蓑ではなかったのか?
少し間を開けてからフィリネグレイアは途切れ途切れに言葉を紡ぐ。
「はっきり、これ・・・とは言えないのだけれど。どうも陛下のわたくしに対する行動が不自然な気がして」
――――
本当は次の話の冒頭にしようと思った話。
無責任に投下。
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