零れ話
ポッと浮かんだ話を無責任に投下。
無知な私
彼が紹介してくれた少女は、私の姉のような存在になった。
恥ずかしがりながらその事を彼女に伝えると、温かい笑みが向けられた。それが嬉しくて、人目も憚らずに彼女に抱きついた。
大好きな二人。何時か彼らは結婚し、夫婦になると信じて疑わなかったある日。私は一緒にいる二人にその事を伝えた。
何時かのように彼女が温かく微笑んでくれると信じていた私は、今思えば愚かだった。
私が言葉を発した後、一瞬、時が凍ったような雰囲気を感じ、私は戸惑った。 取り繕う様に言葉を紡ぐ彼女と、そんな彼女を悲しげに見つめる彼の様子に、私は二度とこの事を口にしないと決めた。
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