零れ話
ポッと浮かんだ話を無責任に投下。
ふぁんたじー風にしようと思って挫折。
部屋へと戻ると私は思った以上に、自分が動揺していることに気付いた。
私は感情が大きく揺れると不思議な事が起こる。幼い頃自分の不思議な力に怯え、泣いていた時にある女性から綺麗な勾玉の付いた首飾りをもらった。それを身につけるようになってからは何も起きなくなったが、感情に大きな揺れがあると勾玉が淡く発光するようになった。
しかし、こんなことぐらいで動揺していたらこれから始まる新しい生活を乗り切れないだろうと、自分の無能さに嫌気がさす。まあ、落ち込んでいても仕方がないのでとりあえず日課である自分にとっては気持ちを落ち着かせる儀式を行う。
香を焚き、その香りを体いっぱいに吸い込んで精神を一つにまとめる。十分な大きさにまとまった後、それを一気に薄く遠くまで広げる。
大きく円状に広げた感覚を使って、私は遠くを見る。
遠く、遠くまで。
だが次の瞬間、一気に感覚を引きもどして閉じた。
ゆっくりと目を開けると、目の前に大きな犬が佇んでいる。
「疾風、いつの間に私の部屋に入ってきてたの?」
私が差し出した手に疾風がすり寄ってくる。相変わらず可愛らしいなぁと思いながら疾風を撫でる。
「今日はどこまで行って来たの?」
わしゃわしゃと両手で疾風の毛を触りながら、私は先程の事を思い出す。
精神を沈める為の儀式。
そういう意味をあれは持っているが、なんだか今日はいつもと違う感覚がした。それを上手く言葉に言い表す事が出来ないが、とにかくいつもと違っていた。
不安を感じた私は、疾風から右手を離し、首に下げたお守りをギュッと握りしめた。
・・・
まあ、再び没案ですよ。へっ。
私は感情が大きく揺れると不思議な事が起こる。幼い頃自分の不思議な力に怯え、泣いていた時にある女性から綺麗な勾玉の付いた首飾りをもらった。それを身につけるようになってからは何も起きなくなったが、感情に大きな揺れがあると勾玉が淡く発光するようになった。
しかし、こんなことぐらいで動揺していたらこれから始まる新しい生活を乗り切れないだろうと、自分の無能さに嫌気がさす。まあ、落ち込んでいても仕方がないのでとりあえず日課である自分にとっては気持ちを落ち着かせる儀式を行う。
香を焚き、その香りを体いっぱいに吸い込んで精神を一つにまとめる。十分な大きさにまとまった後、それを一気に薄く遠くまで広げる。
大きく円状に広げた感覚を使って、私は遠くを見る。
遠く、遠くまで。
だが次の瞬間、一気に感覚を引きもどして閉じた。
ゆっくりと目を開けると、目の前に大きな犬が佇んでいる。
「疾風、いつの間に私の部屋に入ってきてたの?」
私が差し出した手に疾風がすり寄ってくる。相変わらず可愛らしいなぁと思いながら疾風を撫でる。
「今日はどこまで行って来たの?」
わしゃわしゃと両手で疾風の毛を触りながら、私は先程の事を思い出す。
精神を沈める為の儀式。
そういう意味をあれは持っているが、なんだか今日はいつもと違う感覚がした。それを上手く言葉に言い表す事が出来ないが、とにかくいつもと違っていた。
不安を感じた私は、疾風から右手を離し、首に下げたお守りをギュッと握りしめた。
・・・
まあ、再び没案ですよ。へっ。
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